【派遣会社向け】軽作業募集で応募が集まる派遣求人の書き方
物品の運搬や包装、清掃などを担当する軽作業員の募集は、年間を通して応募が集まりやすい傾向があります。派遣市場においても、軽作業の派遣求人は、ほかの職種より比較的応募が集まりやすいでしょう。
しかし派遣市場の全体的な傾向としては、コロナ禍以前よりも就業決定率がやや低くなっています。安定的に人材を確保するためには、応募が集まりやすい職種においても求人の書き方を工夫し、求職者にしっかりと自社の案件をアピールすることが大切です。
本記事では「軽作業募集で応募が集まる派遣求人の書き方」を解説します。「軽作業の派遣社員として働いた経験がある人」に行なったアンケート調査の結果をもとに、どんな情報を求人に盛り込めば、応募が集まりやすくなるのかをお伝えします。軽作業の派遣スタッフを募集する際は、ぜひ本記事をお役立てください。
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軽作業の募集難易度
まずは、軽作業の募集難易度をチェックしていきましょう。
軽作業の有効求人倍率の推移
ひとえに軽作業といっても仕事内容はさまざまですが、今回は「運搬・清掃・包装」などの仕事を「軽作業」として、有効求人倍率の推移を解説します。
以下のグラフは、有効求人倍率の推移を表したものです。黄色が「職業計の有効求人倍率」、オレンジ色が「軽作業の有効求人倍率」を示しています。
有効求人倍率は1を下回ると「求人に対して求職者が多い」状態となります。グラフを見ると、職業計と軽作業の有効求人倍率の差は歴然。軽作業の有効求人倍率は、年間通して1を下回る月が続いています。
つまり軽作業は常に「求人に対して求職者が多い」状態ということです。ひとつの求人に対して、複数の求職者から応募が見込める状態であるため、ほかの職種に比べると人材が集まりやすい状況といえます。
派遣専門サイトの就業決定率
前項で「軽作業の募集は比較的応募が集まりやすい」と述べましたが、応募が獲得しやすいからといって安心はできません。派遣求人の募集では、応募後の歩留まりにも注意が必要です。
以下のグラフは、派遣専門の求人サイト『エン派遣』における2019年4月~2023年8月までの「応募→就業決定」の歩留まりの推移を表したものです。グラフを見ると、コロナ禍以前に比べて派遣求人の「応募→就業決定」の歩留まりが、低下傾向であるとわかります。
歩留まりの推移を踏まえると、「軽作業の募集には応募が集まりやすいものの、派遣市場全体の歩留まりが低下傾向であるため、就業決定の難易度は上がっている」といえるでしょう。
「応募→登録」は上がっているが「登録→就業」は低下している
派遣専門サイトにおける就業決定の歩留まりのうち、どの部分が特に低くなっているか詳しく見ていきましょう。
以下のグラフは前項と同様、派遣専門求人サイト『エン派遣』における2019年4月~2023年8月までの「応募→就業決定」の歩留まり推移を表したものです。グレーの折れ線が「応募→登録」の推移、オレンジの折れ線が「登録→就業」の推移を表しています。
グラフを見るとグレーの「応募→登録」は、コロナ禍以前よりも上昇しています。しかし反対にオレンジの「登録→就業」は、コロナ禍以前よりも低下していることがわかります。
派遣専門サイトの歩留まりが厳しい理由
派遣専門サイトにおいて「登録→就業」の歩留まりが低下している主な理由には、次の2つが挙げられるでしょう。
・新規案件の獲得が難しくなっており、求職者にとって目新しい案件が少ない
・人材マーケット全体が「売り手市場」なので、正社員募集などの隣接マーケットに求職者が流れている
新規案件の獲得難易度が上がっている原因は、各派遣会社の状況により異なります。一方で、人材マーケット全体が求職者に有利な「売り手市場」となっており、企業が人材確保に苦戦しやすい状況であることは、各派遣会社に共通する課題です。
近年は派遣市場だけでなく、正社員募集などのあらゆる人材市場で求人数が増加しているため、今まで派遣希望だった求職者が「チャンスがあるなら正社員にも応募してみようかな」と隣接マーケットに流れやすくなっています。
軽作業は比較的応募が集まりやすい職種とはいえ、就業決定率を必ず上げられるとは限らない状態になっているといえるでしょう。派遣求人に応募を集めて、なおかつ就業決定率を高めるためには、「他の派遣会社の案件と差別化する方法」を考える必要があります。
軽作業経験者が感じている「派遣社員として働くメリット」
続いて「実際に軽作業の派遣社員として働いた経験がある人」に行なったアンケート調査の結果をもとに、どのような情報を求人へ盛り込むと人材確保に効果的なのかを解説します。
経験者が感じるメリットを知ることが就業決定への近道
以下の円グラフは、「実際に軽作業の派遣社員として働いた経験がある人」に対して、軽作業の派遣社員として働くメリットを調査したアンケート結果です。
軽作業の派遣社員として働くメリットの1位は「仕事内容が複雑でない」です。次いで2位は「未経験から始めることができる」となっています。
1位と2位の結果から、軽作業の派遣社員として働くメリットは「仕事内容の単純さ」であると感じている人が多いとわかります。実際に軽作業を経験した人が感じているメリットを求人情報に盛り込めば、自社の案件がより魅力的に見え、求職者から選ばれやすくなるでしょう。
「仕事内容の単純さ」を具体的に記載することで差別化できる
前述したように、軽作業の派遣求人で応募を集めたい場合は、「仕事内容の単純さ」が重要です。しかし、求人に「仕事内容は単純です」と記載するだけでは他の軽作業案件と差別化できません。どれくらい仕事内容が単純なのかを具体的に記載することが差別化のポイントとなります。
たとえば以下のような情報を求人に盛り込むのが、効果的だと考えられます。
- 自社が保有する案件の仕事内容を具体的に記載する
- 業務の覚えやすさ・やりやすさを記載する
- 業務を覚えて慣れるまでの期間の短さをアピールする
- 未経験からスタートしたスタッフが多いことをアピールする
上記のような情報を求人に記載したり、登録面談でアピールしたりすれば、就業決定率を高められるはずです。
また、「仕事内容の単純さ」のほかにも、「シフトや勤務時間の選択肢が多い」「掛け持ちができる」「就業条件を選べる」などのメリットを上げる軽作業経験者もいました。失業中の一時就業や副業として軽作業を選択する人も多いため、「柔軟に対応してもらえるか」が重要視されているようです。
派遣求人の応募を増やしたい場合は、自社が保有する案件の差別化ポイントがどこにあるのかを考え、求人上でしっかりアピールできるようにしましょう。
軽作業募集で応募が集まる派遣求人の書き方
ここからは「軽作業の募集で応募が集まる派遣求人の書き方」を解説します。
- 求人情報のうち魅力を増しやすい項目
- 魅力を増すための各項目の書き方
上記について解説しますので、軽作業の派遣求人を魅力的に書く参考にしてください。
派遣求人情報のうち魅力を増しやすい項目
一般的に、求人情報で魅力を増しやすい項目は以下の4つです。
- 職種名
- 勤務地
- 仕事内容
- 応募資格
求人はなるべく具体的に記載したほうが、案件の魅力を求職者に伝えやすくなります。しかし、求人に載せるすべての項目を魅力的に書くのは難しいでしょう。そこで魅力を増しやすい上記の4項目に的を絞り、具体的な書き方を解説します。
軽作業の派遣求人|職種名の書き方
職種名はほとんどの派遣求人サイトで、目立つように表示されます。職種名を魅力的に記載しておくことで、大量の求人情報が並ぶ中から、自社が保有する案件を見つけてもらえる確率が高くなるでしょう。
職種名を魅力的に記載するときは、「メリット→詳細な仕事内容→メリット」の順で書くのがオススメです。以下の例をご覧ください。
職種名の書き方の例 |
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職種名を「メリット→詳細な仕事内容→メリット」の順で書くと、その仕事に就いた際の良いイメージが湧きやすくなります。自社の案件を求職者から見つけてもらうため、職種名は必ず魅力的に書きましょう。
軽作業の派遣求人|勤務地の書き方
勤務地(就業場所)は、求職者が通える範囲かどうかをイメージできるように書くことが重要です。求職者が通勤時間・通勤手段を具体的に想像できるように、勤務地は「丁目・番地」まで書きましょう。
派遣先の住所を求人上ですべて明かせない場合は、「最寄り駅からの徒歩での移動時間」を記載します。求職者が普段使っている駅からの経路を分かりやすくするため、最寄り駅が複数あるときは、すべて記載しましょう。
また、最寄り駅から距離がある場合は、バスなど車以外の移動手段を書いておきましょう。車以外の移動手段が記載してあると、車を所持していない人や、運転ができない人も求人に応募しやすくなります。
勤務地の書き方の例 |
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軽作業の派遣求人|仕事内容の書き方
仕事内容の欄には「わかる・できそう・やってみたい」の3要素を盛り込むことを意識しましょう。「わかる・できそう・やってみたい」の3要素とは、以下のような内容です。
仕事内容を書くときに意識するべき3要素 | |
わかる |
求職者がどんな仕事なのか「わかる・イメージできる」情報を記載する |
できそう |
求職者が「自分にもできそう」と感じられる情報を記載する |
やってみたい |
求職者が「この仕事をやってみたい」と感じられる情報を記載する |
上記の「わかる・できそう・やってみたい」を意識して仕事内容を記載すると、より魅力的な求人となります。軽作業の派遣募集によくある仕事内容を3要素に従って書きましたので、ぜひ参考にしてください。
仕事内容の書き方の例 | |
わかる |
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できそう |
◎コツコツもくもく作業 |
やってみたい |
◎あなたにピッタリのお仕事をご紹介 |
軽作業の派遣求人|応募資格の書き方
応募資格において大切なのは「自分が応募できるか」がわかりやすいことです。たとえば応募資格に「未経験歓迎」とだけ書かれていても、求職者は本当に自分が応募できるのかどうかを判断しづらいでしょう。
応募資格は以下の例のように、詳細に記載しましょう。求職者が応募可能かどうかを判断しやすくなり、なおかつ安心感をもって応募に踏み切れるでしょう。
応募資格の書き方の例 |
・特別な経験やスキルは不要です。未経験からスタートしたスタッフ多数! |
前述のアンケートでは、軽作業の派遣スタッフのメリットとして、「仕事内容が複雑でない」「未経験から始められる」が上位となっていました。そこで「未経験からスタートしたスタッフ多数!」と記載して、仕事内容が簡単であると示し、安心感を醸成しています。
また軽作業の募集では、働き方の柔軟性も重要視されているので、応募資格に「どのような働き方を歓迎しているか」を提示するのも効果的です。
応募資格に「フリーター・主婦(主夫)歓迎!」などの表記をすることにより、求職者から「希望する働き方を叶えられそう」と思ってもらえる可能性が高くなります。働き方の柔軟性をアピールすることで、応募を増やせるでしょう。
軽作業の派遣募集にお悩みなら『エン派遣』にご相談ください
軽作業経験者のアンケート調査結果や、軽作業の募集で応募が集まる派遣求人の書き方などを解説しました。
派遣求人の魅力を増したい場合は、「職種名・勤務地・仕事内容・応募資格」の4項目に注力するのがオススメです。各項目を具体的かつ詳細に記載することで、軽作業を希望する求職者から、自社で保有する案件を見つけてもらえる可能性が高くなります。
しかし歩留まりが低下傾向にある派遣市場で、すぐに就業決定率を増やすのは難しいでしょう。軽作業の派遣募集にお悩みの場合は、ぜひ『エン派遣』にご相談ください。
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▼エン派遣の企業様向けページ
※エン派遣は派遣求職者の利用率No.1:いずれかの派遣情報サイトを1年以内に利用した方(20~40代男女)を対象に2023年に行なったアンケート調査より(当社調べ)。