【派遣会社向け】ITエンジニア募集で応募が集まる派遣求人の書き方


「派遣 ITエンジニア募集」イメージ画像


近年、ITエンジニアは有効求人倍率が高く、採用が難しい状態となっています。正社員募集の市況が、派遣募集にも影響を与えており、就業決定率は厳しいのが現状です。
 
 
こうした状況下でも就業を実現するために、本記事では、ITエンジニア募集で応募が集まる派遣求人の書き方を解説します。
 
総合人材サービスを運営するエン・ジャパンが「社会人経験のある男女10,000人」にアンケート調査を実施。その中から「ITエンジニアからITエンジニア」に転職した人の回答を集約しました。
 
アンケート調査から見えてきたITエンジニア経験者の「転職理由」や「仕事で大事にしているポイント」の回答をもとに、どんな情報を派遣求人に記載すると応募が集まりやすいかお伝えします。ITエンジニアの派遣スタッフを募集する際に、ぜひお役立てください。


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目次[非表示]

  1. 1.ITエンジニアの募集難易度
    1. 1.1.ITエンジニアの有効求人倍率の推移
    2. 1.2.派遣専門サイトの就業決定率
    3. 1.3.派遣専門サイトでは「登録→就業」が低下傾向
    4. 1.4.派遣専門サイトの歩留まりが厳しい理由
  2. 2.ITエンジニア経験者の転職理由 
    1. 2.1.待遇以外では「スキルアップを図りたい」が上位に
    2. 2.2.待遇以外の面で他社と差別化することも可能
  3. 3.ITエンジニア経験者が求人で重視しているポイント
    1. 3.1.ITエンジニア経験者が仕事で大事にしているポイント
    2. 3.2.求職者へ魅力が伝わるように求人は詳細に書く
  4. 4.ITエンジニア募集で応募が集まる派遣求人の書き方
    1. 4.1.派遣求人で魅力を増しやすい項目
    2. 4.2.ITエンジニアの派遣求人|職種名の書き方
    3. 4.3.ITエンジニアの派遣求人|勤務地の書き方
    4. 4.4.ITエンジニアの派遣求人|仕事内容の書き方
    5. 4.5.ITエンジニアの派遣求人|応募資格の書き方
  5. 5.ITエンジニアの派遣募集にお悩みなら『エン派遣』へご相談を



ITエンジニアの募集難易度


まずは、ITエンジニアの募集難易度を詳しく見ていきましょう。


ITエンジニアの有効求人倍率の推移

以下のグラフは、有効求人倍率の推移です。黄色が「職業計の有効求人倍率の推移」、オレンジ色が「ITエンジニアの有効求人倍率の推移」を表しています。


「派遣 ITエンジニア募集」の有効求人倍率


グラフを見ると、ITエンジニアの有効求人倍率は年間通して数値が高く、1を上回っています。有効求人倍率は、1を上回ると「求人数が求職者数より多い」状態を表します。
 
つまりITエンジニアは、求人数が求職者数を上回っており、「1人の求職者を複数の企業で取り合っている状態」が続いているということです。求人を出しても応募が集まりにくいため、良い人材を確保するには、他社求人との差別化が必要といえます。


派遣専門サイトの就業決定率

続いて、派遣専門サイトの「応募→就業決定」の歩留まりを確認してみましょう。以下は派遣専門サイト「エン派遣」における2019年4月~2023年8月までの「応募→就業決定」の歩留まりの推移を表したグラフです。


派遣専門求人サイトにおける「応募→就業決定率」の歩留まり推移


グラフを見るとわかる通り、派遣求人の「応募→就業決定」の歩留まりは、コロナ禍以前に比べて低下しています。


派遣専門サイトでは「登録→就業」が低下傾向

派遣専門サイトの歩留まりは、「登録→就業」の部分で低下傾向であるとわかっています。以下のグラフは前項と同様、派遣専門求人サイト「エン派遣」における2019年4月~2023年8月までの「応募→就業決定」の歩留まりの推移を表したものです。
 
オレンジの折れ線が「登録→就業」の推移、グレーの折れ線が「応募→登録」の推移を表しています。


派遣専門求人サイトにおける「応募→就業決定率」の歩留まり推移-詳細



2つの折れ線グラフを比べてみると、「応募→登録」の歩留まりは、コロナ禍以前に比べてやや上昇傾向です。しかし「登録→就業」の歩留まりは、徐々に低下しています。


派遣専門サイトの歩留まりが厳しい理由

派遣専門サイトにおいて「登録→就業」の歩留まりが低下している主な理由には、以下の2点が挙げられます。
 
・新規案件の獲得が難しく、求職者にとって目新しい案件が少ない
・人材マーケット全体が「売り手市場」であるため、正社員募集などの隣接マーケットに求職者が流れやすい
 
新規案件の獲得が難しくなっている原因は、派遣会社の状況により異なるでしょう。しかし一方で、人材マーケット全体が求職者に有利な「売り手市場」となっており、採用に苦戦しやすい状況であるという点は、どの派遣会社にも共通する課題です。
 
求人数が増えているのは、派遣市場だけではありません。正社員募集など派遣以外の求人数も以前より増加しているため、今まで派遣希望だった求職者が「チャンスがあるなら正社員にも応募してみようかな」と隣接マーケットに流れやすくなっているのです。
 
ITエンジニアは、ただでさえ有効求人倍率が高い状況なので、人材獲得競争が激化しているといえます。ITエンジニア経験者や、優秀な人材を確保したい場合は、「ほかの派遣会社が保有する案件との差別化」を行なう必要があるでしょう。


ITエンジニア経験者の転職理由 

では、求人のどういった部分で、他社との差別化を図ればよいのでしょうか。ここからはエン・ジャパンが行なったアンケート調査をもとに、ITエンジニア経験者の転職に関する傾向をお伝えします。まずは、主な転職理由を詳しく見ていきましょう。


待遇以外では「スキルアップを図りたい」が上位に

以下のグラフは「ITエンジニア経験者が転職を決意した理由」のアンケート結果です。エン・ジャパンが、社会人経験のある男女10,000人を対象にアンケート調査を行ない、その中から「ITエンジニアからITエンジニアへ転職した人」の回答を集約しました。


「派遣 ITエンジニア募集」の転職理由


ITエンジニア経験者にもっとも多かった転職の理由は「給与や待遇に不満がある」でした。プロジェクト単位で働くITエンジニアが多いため、他社との待遇差が気になるケースも多いようです。
 
また、転職理由の第2位には「スキルアップを図りたい」が上がっています。本アンケート結果に表れている「ITエンジニアの主な転職理由」を払しょくできる魅力が求職者に伝われば、ITエンジニア経験者や優秀な人材から選ばれやすくなるでしょう。

 

待遇以外の面で他社と差別化することも可能


前述した通り、ITエンジニア経験者が転職を決意した理由の第2位には「スキルアップを図りたい」が上がっています。スキル向上を望む人が多いのは、ITエンジニアならではの特徴です。
 
給与や休日制度などの待遇を急に改善するのは難しくても、「スキルアップできる環境・スキルアップを支援する制度」を求職者に伝えることができれば、応募を集められるかもしれません。
 
待遇に優位性があるとはいえなくても、ほかの要素で差別化し、魅力的な求人に見せることは可能です。経験豊富なITエンジニアを募集したい場合は、求人の差別化ポイントがどこにあるのかを考えるとよいでしょう。

 

ITエンジニア経験者が求人で重視しているポイント

続いて、ITエンジニア経験者が求人で重視しているポイントを紹介します。


ITエンジニア経験者が仕事で大事にしているポイント

以下のグラフは、エン・ジャパンが実施したアンケート調査結果のうち、「ITエンジニア経験者が仕事で大事にしているポイント」を集約したものです。


「派遣ITエンジニア」が仕事で大事にしているポイント


もっとも多かった回答は「プライベートな時間が十分確保できる」でした。次いで「スキルや知識を磨ける制度や環境がある」「働きやすいオフィス環境である」などの回答が続いています。
 
ITエンジニア経験者が仕事で大事にしているポイントは、「ITエンジニア経験者が求人で特に見ているポイント」とも言い換えられるでしょう。上記のアンケート結果を参考にして派遣求人を作成すれば、多くの応募を獲得できる可能性が高くなります。
 
しかし案件によっては、どうしても残業が多かったり、休日数が少なくなってしまったりする企業もあるでしょう。そのような案件で応募を集めるための方法を以降で解説します。


求職者へ魅力が伝わるように求人は詳細に書く

求人は具体的かつ詳細に書くほど、案件の魅力が求職者に伝わりやすくなります。待遇以外の面で他社と差別化したい場合は、求人の詳細な情報をしっかり記載しましょう。
 
たとえばスキルアップの支援制度がある旨をアピールしたい場合、求人に「スキルアップを支援します」と大まかな説明が書いてあるだけでは、「入社後にスキルを上げられそうな会社だ」とは感じられないでしょう。



  • どのようにスキルアップできるのか?
  • 具体的にはどんなスキルアップ支援制度があるのか?
  • 入社後にスキルアップしたモデルケースはあるのか?
  • なぜ他社よりスキルアップできる企業だといえるのか?

 
上記のような観点で、より具体的な情報を記載することにより、「スキルアップできる」という魅力が求職者に伝わりやすくなります。求人を書くときは、情報をなるべく具体的かつ詳細に記載し、案件の魅力をアピールしましょう。


ITエンジニア募集で応募が集まる派遣求人の書き方

ここからは、ITエンジニア募集で応募が集まる派遣求人の書き方を解説します。求人で魅力を増しやすい項目や、各項目の書き方を具体的に紹介しますので、派遣募集の際にぜひお役立てください。

 

派遣求人で魅力を増しやすい項目

求人情報は具体的かつ詳細に書くと、案件の魅力を求職者に伝えやすくなります。しかし、求人の全項目を魅力的に書くのは難しいので、魅力を増しやすい項目に的を絞り、具体的な書き方を解説します。
 
求人で特に魅力を増しやすい項目は、以下の4つです。


  • 職種名
  • 勤務地
  • 仕事内容
  • 応募資格


ITエンジニアの派遣求人|職種名の書き方

基本的に職種名は、どの派遣求人サイトでも共通して文字サイズが大きく、目立つように表示されます。求職者が仕事を検索したとき、ITエンジニアの求人がずらりと並ぶ中から、自社の案件を見つけてもらうには、職種名を魅力的に書いておくことが効果的です。
 
職種名で求人を魅力づけするときは、「メリット→詳細な仕事内容→メリット」の順で書くのがオススメです。たとえば以下の例のように書くと、職種名がより魅力的になるため、求職者から興味を持ってもらえる可能性が高くなります。


職種名の書き方の例

  • フルリモート*プログラマー/フレックスタイム制
  • 100%自社内開発*インフラエンジニア/資格取得制度あり



ITエンジニアの派遣求人|勤務地の書き方

勤務地(就業場所)は、求人を読んだ求職者が、通いやすいかどうかを想像できることが重要です。通いやすい範囲かどうかを具体的にイメージできるようにするため、「丁目・番地」まで書きましょう。
 
しかし派遣求人には、求人上で派遣先の住所をすべて明かせないケースもあります。その場合は、「最寄り駅からの徒歩での移動時間」を書くようにしましょう。
 
最寄り駅が複数あるときは、すべて書いておくのがオススメです。求職者が普段使用している駅から勤務地まで、どのような経路があるのかが、わかりやすくなります。
 
最寄り駅から距離がある場合は、バスなど車以外の移動手段を記載しましょう。車を持っていない人や、運転ができない人も応募しやすくなります。


勤務地の書き方の例

  • 埼玉県川越市宮下町●丁目●-●
  • 東京都品川区(大崎駅から徒歩3分/品川駅から徒歩7分)
  • 千葉県佐倉市(佐倉駅からバスで10分/バス停名より徒歩1分)


ITエンジニアの派遣求人|仕事内容の書き方

仕事内容を記載するときは、「わかる・できそう・やってみたい」の3要素を意識して書くことが大切です。


仕事内容を書くときに意識するべき3要素
わかる

求職者がどんな仕事なのか「わかる・イメージできる」情報を記載する
例:具体的な仕事内容・社員の1日の流れ

できそう

求職者が「自分にもできそう」と感じられる情報を記載する
例:入社後の職場の雰囲気・新人へのサポート体制

やってみたい

求職者が「この仕事をやってみたい」と感じられる情報を記載する
例:仕事の面白さ・仕事のやりがい


「わかる・できそう・やってみたい」の3要素を意識するだけで、仕事内容をより魅力的に書けるようになります。
 
例として、ITエンジニアの求人によくある仕事内容を「わかる・できそう・やってみたい」の3要素に沿って書きましたので、ぜひ参考にしてください。


仕事内容の書き方の例
わかる

導入●社を誇る●●サービスを展開する企業で、●●の新規開発をお任せします。イチからサービスの立ち上げにかかわる経験を積むことが可能です。
 
<工程>
・要件定義
・基本設計
・詳細設計
・プログラミング
・テスト


できそう

<チーム体制>
PMは社員が担当。それ以外に派遣社員のメンバーが4名います。



<環境>
PC:●●
言語:●●
FW: ●●
OS:●●
開発手法:●●


やってみたい

<週4日テレワーク勤務!>
出社は●曜日のみ。それ以外は、すべてテレワークOKです!


まずは、どんな仕事か「わかる・イメージできる」情報を書くことが大切です。関わるサービスやクライアント、担当する工程、プロジェクトの規模や納期などを詳しく記載しましょう。
 
使用言語などの開発環境もあわせて記載すると、求職者が「自分にできそうか」を判断しやすくなります。加えて、仕事の面白さ・やりがい・魅力まで記載することで、求職者の興味が喚起され、「この仕事をやってみたい!」と感じてもらえる可能性が高くなります。


ITエンジニアの派遣求人|応募資格の書き方

求人の応募資格で大切なのは、「自分が応募できるか否か」がわかりやすいことです。たとえば以下のNG例のように、持っていなければ通用しない必須条件と、持っていると嬉しい歓迎条件を求人上で併記するのは避けましょう。


応募資格のNG例

  • 3年以上の開発経験をお持ちの方
  • 新規サービスの立ち上げに関わった経験がある方歓迎!


NG例のように記載すると、求職者が「両方の経験がなければダメなのかな? それともどちらか一方の経験だけでいいのかな?」と混乱し、応募をためらってしまう可能性があります。応募資格に書くのは、必須条件だけに留めておきましょう。
 
また、応募資格で「開発経験●年以上」などの経験年数を指定する表記は、オススメできません。1年間で学べる事柄が、企業によって大きく異なるからです。
 
仮に「開発年数3年以上」と応募資格に書いてしまうと、ある会社で誰よりも高い成果を上げていた入社1年目のITエンジニアは、スキルが高いにもかかわらず応募できなくなってしまいます。
 
こうした事態を防ぐためにも、応募資格は経験年数ではなく、求めるスキルを具体的に表記するようにしましょう。わかりやすい応募資格の書き方は、以下の通りです。


わかりやすい応募資格の書き方の例

<学歴不問>
 
■システム開発に関する実務経験をお持ちの方
└仕様書を見ながらプログラミングができるレベルを想定しています。
└開発言語や経験年数などは問いません。
 
※新規サービス立ち上げが初めての方も、上記を満たしていればOKです!



ITエンジニアの派遣募集にお悩みなら『エン派遣』へご相談を

ITエンジニア経験者のアンケート調査結果や、ITエンジニア募集で応募が集まる派遣求人の書き方などを解説しました。
 
一般的に、求人は待遇面を重視されがちですが、ITエンジニア経験者のなかには「スキルアップできるか」など、待遇以外の部分に着目して転職する人も多くいます。
 
待遇以外の部分でITエンジニアの派遣求人を魅力的に書きたいときは、「職種名・勤務地・仕事内容・応募資格」の4項目に注力しましょう。求職者の興味が喚起され、良い人材を惹きつけられる可能性が高くなります。
 
 
しかし、派遣市場で就業決定率が低下傾向になっているなか、すぐにITエンジニアの応募を増やすのは容易なことではありません。ITエンジニアの派遣募集にお悩みの場合は、ぜひ『エン派遣』にご相談ください。
 
『エン派遣』は派遣スタッフの採用に特化した求人サイトです。エン派遣には「派遣求職者の利用率がNo.1」()という大きな強みがあります。
 
主要な派遣求人サイトを利用する求職者のうち、約83%がエン派遣を利用していました。エン派遣に求人を掲載すれば、派遣スタッフとして働くことを希望する求職者の大半に、求人をアピールできます。
 
エン派遣は、派遣専門の求人サイトとして20年以上の実績があります。歴史があるからこそ、派遣会社からも派遣求職者からも広く認知され、数多くの就業をご支援してきました。
 
募集成功の実績も豊富にありますので、ITエンジニアの派遣社員・派遣スタッフの募集を行なう際は、ぜひエン派遣にご相談ください。


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エン派遣のサービスの詳細はこちらで解説しています。ぜひご一読ください。


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