【企業向け】派遣募集で内定後の辞退を防ぐ8つの方法
企業の採用難易度が高くなっている昨今。派遣募集においても、採用した人材から内定後に辞退されてしまうケースがあります。
本記事では「派遣募集で内定後の辞退を防ぐ8つの方法」を紹介します。また、「派遣募集で内定後に辞退が起きる原因・内定後の辞退が増えている原因」についてもあわせて解説しますので、ぜひ本記事を辞退防止にお役立てください。
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目次[非表示]
- 1.派遣募集で内定後に辞退が起きる原因とは?
- 2.派遣市場で内定後辞退が増えている原因とは?
- 3.派遣募集で内定後の辞退を防ぐ8つの方法
- 3.1.応募してきた求職者への連絡・質問への回答を早める
- 3.2.派遣先の仕事内容・風土などを詳細に伝える
- 3.3.希望の条件を細かくヒアリングする
- 3.4.登録会で応募者の悩みを解消する
- 3.5.SNSを活用する
- 3.6.求人情報と登録会での説明に乖離をなくす
- 3.7.社内見学で派遣先企業と密に連携する
- 3.8.内定から可能な限り早く連絡する
- 4.まとめ
派遣募集で内定後に辞退が起きる原因とは?
派遣募集で内定後の辞退を防止するために、まずは「なぜ辞退が起きてしまうのか」把握しましょう。派遣募集で内定後に辞退が起きる原因は様々ですが、特に多いのは以下の4つです。
勤務地・条件などの折り合いがつかなかったから
勤務地や勤務時間、就業場所などの条件面で折り合いがつかず、内定後に辞退となってしまうケースがあります。
求人に勤務条件を詳しく記載したり、面談で求職者の希望条件を詳細に把握したりして、条件の折り合いがつかないことによる内定辞退を防止しましょう。
社風が自分に合わないと判断したから
社風が自分に合わない会社で就業することに、抵抗感のある人は多いものです。求職者が派遣先を見学したあとに、「社風が自分に合わない」「この会社には馴染めないかもしれない」と感じて辞退するパターンもあります。
「社風が合わない」と感じたことによる内定辞退が起こらないようにするには、登録会や面談でコミュニケーションを増やし、派遣先がどんな企業なのかあらかじめ情報提供するなどの工夫が大切です。求職者に派遣先のリアルな雰囲気を伝えて、職場見学をした際にギャップが生じないようにしましょう。
他社での選考が通過した・内定が決まったから
他社で採用選考に通過して内定が決まったことを理由に、内定辞退となってしまうケースもあります。派遣募集をするときは「自社が欲しいと思う人材は他社も欲しがっているものだ」という意識をもち、早めに選考を進めて、スピーディーに内定を出すことが大切です。
また、「面談で他社との違いを説明し、自社を魅力づけする」「雰囲気の良い面談をして安心感を高める」など、求職者から選ばれるための工夫を行ないましょう。
求人情報や面談時の条件と齟齬があったから
「求人には土日休みと記載されていたが、実際はシフト制で休みの大半が平日だった」「提示された給与が求人に書いてあったものより低かった」など実際の勤務条件と、求人や面談時の条件に齟齬があると、内定後の辞退が起こりやすくなります。
求人情報と実際の勤務条件にギャップがあると、条件が折り合わなくなるだけでなく、自社に悪いイメージがついてしまうので注意しましょう。「嘘をつく会社だ」と悪いイメージがつくと、求職者から信頼されなくなってしまいます。
- 求人には正確な情報を記載する
- 面談で求職者が条件面について質問できる機会を設ける
上記のような工夫を行ない、実際の勤務条件と、求人や面談で提示する条件の齟齬をなくしましょう。
派遣市場で内定後辞退が増えている原因とは?
ここまで、派遣募集で内定後に辞退が起きる原因について解説してきました。では、派遣市場で内定後の辞退が増えている原因は、一体何なのでしょうか。
派遣市場の売り手市場化が進んでいるから
派遣市場で内定後の辞退が増えている理由のひとつに、「派遣市場の売り手市場化が進んでいる」という理由が挙げられます。採用における「売り手市場化」とは、求職者数に対して求人数が多くなっているため、求職者にとっては複数社から内定をもらいやすい有利な状況が続いているという意味です。
以下のグラフは、エン・ジャパンが運営する派遣求人サイト「エン派遣」の求人数推移です。2019年4月から2023年9月までの求人数推移を表しています。
グラフを見ると、本格的なコロナ禍となった2020年4月から、求人数が大きく減少しています。しかし求人数は徐々に回復し、2023年に入ってからは、コロナ禍以前と同水準まで持ち直しているのです。
「派遣求人の数が増える=求職者を取り合うライバル企業の数が増える」とも言い換えられるため、派遣市場は企業同士の人材獲得競争が少しずつ激しくなってきていると言えます。このまま求人数が増え続ければ、派遣市場の売り手市場化がさらに進み、派遣会社にとっては採用難易度が高い状態が続きます。
正社員・アルバイト市場などの隣接マーケットに人材が流れているから
派遣募集で内定辞退が増えている理由には、「正社員・アルバイト市場などの隣接マーケットに人材が流れている」ことも挙げられます。現在、正社員・アルバイト市場では、派遣市場より求人数が大幅に増えています。つまり、以前よりも正社員・アルバイトになりやすくなっているということです。
そのため、今まで派遣社員として働くことを希望していた人材の中にも、「違う働き方を視野に入れて就職活動をしようかな」と考える人が増えてきており、派遣求人が正社員求人・アルバイト求人とバッティングして、内定辞退が起きやすくなっています。
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派遣募集で内定後の辞退を防ぐ8つの方法
ここからは、派遣募集で内定後の辞退を防ぐ8つの方法を紹介します。こちらのグラフは、エン・ジャパンが運営する派遣求人サイト「エン派遣」が、派遣で働いた経験のある人へ行なったアンケート調査です。
「就業を決めた派遣会社の特徴に当てはまるものを選んでください(複数回答可)」という質問に対し、以下の結果が出ています。
アンケートの結果によると、内定辞退を防ぐためには「連絡・回答の早さ」「仕事内容・派遣先の情報が詳細にわかる」などの条件が重要だとわかります。上記の結果をふまえて、内定辞退の詳しい防止策を見ていきましょう。
応募してきた求職者への連絡・質問への回答を早める
アンケートでは就業を決めた派遣会社の特徴として、「応募後の連絡・質問への回答が早い」を挙げている人が50%を上回っています。派遣会社からの連絡や回答が早いことは、求職者にとって安心材料となるため、スピードを意識して連絡しましょう。
- 求職者から応募がきたら、応募が届いたことだけでもすぐに返信して伝える
- 質問がきたらすぐに返答して、求職者の疑問や不安を解消する
上記のように早めの対応を心がけ、できるだけスムーズに選考を進められるようにしましょう。
派遣先の仕事内容・風土などを詳細に伝える
就業を決めた派遣会社の特徴について、「仕事内容・派遣先について詳細に教えてくれる」を選んだ人の割合も50%を上回っています。求人情報・面談などを通して、派遣先で従事する仕事内容や、派遣先の風土などを求職者へ詳細に伝えましょう。
採用選考の段階から、情報をなるべく詳しく提供することで、派遣先へ職場見学に行った際、悪い意味でギャップが生じてしまう事態を防げます。
希望の条件を細かくヒアリングする
内定後の辞退を防ぐためには、求職者の希望条件を細かくヒアリングすることも大切です。派遣社員として働くうえで、どのような項目を重視しているか、登録会・面談で深掘りしましょう。
一般的に面談では、派遣会社に「待遇面ばかり気にする人だ」と思われるのを避けるため、条件面を積極的に質問する求職者は少ないものです。求職者の希望条件をしっかりヒアリングするため、質問しやすい環境をつくりましょう。
「勤務時間のご希望はありますか?」など、具体的な質問を投げかけたり、条件面についての質問時間を設けたりして、求職者が話しやすくなるように配慮しましょう。
登録会で応募者の悩みを解消する
登録会で応募者の悩みや、不安な気持ちに寄り添うことも、自社の魅力づけにつながります。応募者のなかには、派遣求人に応募するのが初めての人や、派遣先で従事する業務内容に詳しくない人もいるでしょう。
「ちゃんとできるかな…」「本当にこの仕事は自分に向いているのかな」などの不安な気持ちに寄り添い、登録会で悩みを解消してあげると、安心して就業の準備ができます。
SNSを活用する
応募者の悩みを解消する手段の1つとして、SNSを活用するのも有効です。現在、SNSは幅広い世代に普及しているため、内定者とのメッセージツールとして活用しやすくなっています。
内定者とSNSでつながり、仕事の悩み相談に応じたりして、内定者をフォローしましょう。人によっては、メールよりもSNSでのやり取りの方が、リラックスして悩みを打ち明けられると感じるケースもあります。
求人情報と登録会での説明に乖離をなくす
求人情報と登録会での説明に乖離があると、求職者が不安な気持ちになります。こうした事態を避けるためにも、求職者への情報提供には細心の注意を払いましょう。
- 求人に記載する情報に間違いがないかよく確認する
- 面談前に求人情報を再度チェックし、面談での説明に齟齬が生じないようにする
最低限、上記のような対策はしっかりと行ないましょう。
社内見学で派遣先企業と密に連携する
派遣会社が、派遣先企業と密に連携をとることも重要です。たとえば、応募者とともに派遣先企業の社内見学をする際、日程のやり取りなどの連携がとれていないと、以下のような状況に陥る可能性があります。
- 派遣先企業の社員が忙しそうで、応募者と目を合わせてくれない
- 派遣先企業の社員がバタバタしていて、応募者への挨拶がない
- 予定通りの時間に訪問したにも関わらず、派遣先企業から「今日が見学日だとは聞いていない」と言われる
こういった状況に陥ると、応募者が「ないがしろにされている…」「派遣先から歓迎されていない」と感じ、内定を辞退する可能性が高くなります。派遣会社と派遣先企業で密に連携し、社内見学を歓迎ムードで行なえるようにしましょう。
内定から可能な限り早く連絡する
内定を出すことが決まったら、できる限り早く応募者へ連絡しましょう。応募者が他社でも採用選考を受けていた場合、早く連絡しないと他社で先に内定が出て、そちらでの就業を決めてしまう恐れがあります。
絶対に自社で就業してほしい優秀な人材と出会ったときは、電話で即内定連絡を入れましょう。
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まとめ
派遣募集で内定後の辞退を防ぐ8つの方法について解説しました。派遣市場は人材獲得の競争率が年々上昇しています。
ただ派遣求人を公開しているだけでは、人材を確保できなくなってきているため、求人の書き方や面談のやり方、応募者への対応などに工夫が必要です。求職者が安心して仕事を始められるように、内定者フォローの方法を見直しましょう。
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